経済的に電気代を節約したい人や、エコの観点などから蓄電池の需要が高くなっています。
また、最近は地震や台風などの被害が大きいことから防災意識の高まりからも蓄電池を設置したいと思う方が増えています。
しかし、蓄電池の設置事例を見ていると基本的には戸建住宅の家庭ばかり。
自分たちが賃貸マンションや分譲マンションに住んでいる場合、蓄電池の設置は可能なのでしょうか？
今回はマンションで蓄電池の設置ができるのか？などの情報をまとめたいと思います。
賃貸で蓄電池の導入は難しい
まず、済んでいるマンションは
・賃貸マンション
・分譲マンション
のどちらでしょうか？
結論から申し上げて賃貸マンションの場合、蓄電池の設置は難しいです。
その理由としては、賃貸マンションは所有者はオーナーにあるから。
もしオーナーからの許可が出て設置するとなっても蓄電池を設置する場合、バルコニーなどの壁に穴を開けて工事をするので賃貸マンションのお部屋の環境も変わるということや引っ越しをするとなれば修繕費用が莫大になってしまうこともあります。
もちろん、工事やその後の稼働音によって近隣住民に迷惑がかかってしまうことも懸念されます。
ですから、蓄電池の設置がしたくても所有者がオーナーにある「賃貸マンション」に住んでいる場合は初期費用と修繕費用の観点や、持ち主の観点から設置は難しいでしょう。
分譲マンションで蓄電池の導入はどのできるのか？
では分譲マンションの場合、蓄電池の導入はできるのでしょうか？
分譲マンションの場合、持ち主は基本的に買主になります。
ですから、蓄電池を設置したければ近隣住民に工事や稼働音が迷惑にならない範囲で設置をしましょう。
とは言っても、設置場所はバルコニーなどになりますのでスペース的にも選択肢は小型蓄電池になることがほとんど。
初期費用も踏まえて、どれだけ電気代が節約できるかということを考えて設置すると良いでしょう。
蓄電池を導入したい場合はどうする？
では賃貸マンションの場合に蓄電池を設置したい場合はどうにか方法はないのでしょうか？
ここでは、蓄電池を設置したい場合のできる手段をまとめます。
オーナーに相談する
住んでいるマンションに蓄電池が設置したい場合で、賃貸マンションの場合は無断で設置するのはダメです。
もし、無断で設置してしまうとバレてしまったときに強制退去などになってしまう可能性も。
どうしても設置したい場合には持ち主であるオーナーに相談してみましょう。
小型蓄電池を導入する
小型蓄電池は持ち運びができる程度のサイズになります。
マンションに蓄電池を設置するとなると持ち主の問題やスペースの問題がありますが小型蓄電池なら可能性があるかもしれません。
小型蓄電池は電気代の節約ができるかは定かではありませんが、災害のときの非常用電源として役立てることができます。
もしものときにスマートフォンの充電やテレビやエアコンの稼働をさせたい場合などには活用することができるでしょう。
しかしいずれにせよ賃貸マンションの場合はオーナーへ相談、分譲マンションの場合も近隣住民へ迷惑がか
からない範囲で検討してください。
蓄電池設備のあるマンションが増えてくるかも
2021年災害対策として蓄電池を増える家庭が大変増加してきており、オーナーが蓄電池を検討しマンションに導入しようという意識も高くなってきています。
まだまだ少ないのが現状ですが、今後マンションを建てる予定の場合は防災意識から蓄電池が設置されるマンションが増えることが予想できます。
マンションに蓄電池が設置されれば全ての部屋に電気を供給するほどの容量がなくても、共用部分の電気を賄って管理費などを減らすことができるでしょう。
太陽光発電と蓄電池を設置したマンションがある
実はすでに太陽光発電と蓄電池が備えられたマンションが東京都世田谷区にあります。
これは、伊藤忠商事と伊藤忠都市開発が共同で建設をしました。
こちらのマンションは太陽光発電と蓄電池システムを活かして入居者の月々の管理費が数千円削減されています。
（共用部分の電気が蓄電池と太陽光発電によって賄われている）
また電気自動車のカーシェアも導入されており、このようなマンションが今後増えてくる可能性もあるでしょう。
蓄電池のメリット
実際、蓄電池には様々なメリットがあります。
例えば
・非常用電源になり防災対策になる
・エネルギーを賢く使える
・パワコン交換でより経済的になる
・電気自動車と併用すればより経済的
などがあげられます。
まとめ
蓄電池には様々なメリットがあり、非常用電源にもなることから防災対策としても活用することができます。
近年地震や台風などの被害があることから、蓄電池の需要が高まっています。
現在、まだ少しずつではありますが太陽光発電や蓄電池が設置されているマンションも出てきました。
賃貸マンションで蓄電池を検討している場合は、オーナーにまず相談してみてくださいね。