家庭用蓄電池の寿命を延ばす!長持ちさせるコツは?

家庭用蓄電池を設置するならば、高価なだけにきちんとサイクル寿命や費用、保証なども知っておくことが大切です。
また家庭用蓄電池には誤った方法で使用をしてしまうと寿命を短くしたり、家庭用蓄電池を劣化させてしまう可能性もあります。
そこで今回は家庭用蓄電池の寿命を延ばすためのコツをまとめたいと思います。

家庭用蓄電池とは?

家庭用蓄電池は、電気を蓄える機能を持った設備のこと。
近年の技術の進歩によって、性能が優れた家庭用蓄電池が増えておりより蓄電容量も多い上に小型化も進んできています。
災害時の緊急用の電源としてだけでなく、節電や省エネの意識も高くなることから需要が高まっています。
また他にも

・2019年に固定買取期間が終了する人が53万人もいる

・2021年度、地域によって補助金がある

・製品の種類が増えてあらゆるニーズに対応する

・大規模停電の増加で災害対策のため

などとして家庭用蓄電池の導入が急増しています。

家庭用蓄電池のサイクル寿命とは

家庭用蓄電池には寿命がある

放電だけがされる一次電池は、電気が消費され終わると寿命を迎え使えなくなってしまいます。
そして、家庭用蓄電池(二次電池)は電池に蓄えられる電気の容量(蓄電容量)は充電や放電を繰り返すことで劣化していきます。
そのため各メーカーが決めた基準値を下回って、初期状態の70〜75%程度まで蓄電容量が劣化した状態になると寿命ということになります。
しかし、家庭用蓄電池の寿命が訪れたからといってすぐ故障したり使えなくなってしまうのではなく蓄電容量が減るというのが特徴です。

サイクル寿命とは?

家庭用蓄電池の寿命には

・使用期間

・サイクル数

で表記されることがあります。
前者の使用期間は寿命が訪れるまでの年月のことを言います。
後者のサイクルは蓄電池の電気が100%から0%まで放電、そしてまた100%の状態まで充電するプロセスのことです。
この家庭用蓄電池が充放電を繰り返せる回数は、各メーカーごとによって異なります。
また、使用方法や使用環境によっても変化するので注意が必要です。

家庭用蓄電池を長持ちさせるコツは?

家庭用蓄電池を長持ちさせるにはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか?
ここでは、家庭用蓄電池を長持ちさせるためのコツをまとめます。

蓄電池が長持ちする使い方をする

家庭用蓄電池を少しでも長い期間使いたい、寿命を長持ちさせたいのであればこまめに充電することを意識しましょう。
家庭用蓄電池には鉛蓄電池やNAS電池、レドックスフローなどの種類がありますが特にリチウムイオン蓄電池に言える特徴です。
リチウムイオン蓄電池は、ぎりぎりまで使って充電をするよりも、減ってきたタイミングでその都度充電する方が長持ちすると言われています。
単に言えば100%の状態から0%まで使い切る動作を繰り返すのではなく、細かな充電を心がけることが長持ちさせる秘訣。
例えば蓄電池の残量が5%などになる前に、30%くらいのタイミングで充電すればバッテリーへの負担を軽減することができます。
また過放電状態で放置するのも蓄電池のバッテリーを劣化させたり故障させてしまう原因になってしまいます。
反対に、過充電状態のままにするのも危険。
バッテリーが高電圧の状態で続いてしまうので故障をしてしまうこともあります。
近年の家庭用蓄電池は技術の発達により、過充電や過放電を抑制するためのプログラムが組み込まれています。
少しでも長持ちさせたいと思う方は、ある程度の使用状況を意識すると良いでしょう。

使用環境が適した場所に設置する

リチウムイオン蓄電池の弱点は熱です。
高温の環境下で充電すると、リチウムイオン蓄電池の劣化を進めてしまいます。
他にもリチウムイオン蓄電池が満充電の状態で高温になっている環境に保管している場合も劣化をさせてしまいます。
またリチウムイオン蓄電池は極端に気温が低いことも弱点。
北海道のような気温の低い場所では、リチウムイオン蓄電池を販売していないメーカーもあり温度が低すぎるのも良くありません。
そのため、設置環境としてオススメされるのは周辺の気温が25度以下を超えないのが理想的でしょう。
他にも屋外設置型の場合は、台風や塩害にも気をつけなくてはいけません。
水の被害を受けるような環境に住んでいる場合は、塩害BOXを装備するなど環境を整える方が劣化を防ぐ対策になります。

太陽光発電システムとの相性を考える

家庭用蓄電池を太陽光発電システムと併用する場合は相性を確かめなくてはいけません。
具体的には、双方が対応している機種かどうかということ。
家庭用蓄電池を検討している場合は、まずはホームページなどで対応機種を確認し動作検証のテストも行いましょう。
もし相性が悪いとわかってそのまま太陽光発電システムと家庭用蓄電池を併用してしまうと、劣化を早めてしまったり故障の原因になってしまうこともあります。

まとめ

どのようなものも使い続けると劣化をしてしまいますが、家庭用蓄電池にも寿命があります。
家庭用蓄電池を少しでも長持ちさせたい!という場合には、

・蓄電池が長持ちする使い方をする

・使用環境が適した場所に設置する

・太陽光発電システムとの相性を考える

などということを意識してみてください。
日頃から神経質に意識するというよりは、ある程度の使用状況を考えて行動すると長持ちさせることができるでしょう。