蓄電池で非常用の備えにもなることから、導入する家庭が増えてきています。
しかし、停電というのは普段の生活でいつでも起こることではないのでいざというとき「蓄電池が使えない!」となってしまうと困りますよね。
・停電になったらどのくらい蓄電池が使えるのか
・蓄電池を使うときの注意点
など、正しい蓄電池の使い方を知らなくてはせっかく備えたのに活用することが難しくなってしまいます。
そこでこの記事では、いざというときに蓄電池を上手く活用するための注意点についてご紹介させていただきます。
突然の停電時に備える必要がある
蓄電池を導入する家庭は太陽光発電システムと併用するためや電気代を節約するためなど様々な理由がありますが、特に近年蓄電池の需要が高まっているのは「防災対策」にあります。
ここ最近で地震などの自然災害も多く、停電や計画停電が行われたという記憶も新しいですよね。
私たちにとって明かりをつける電気だけでなく、
・冷蔵庫
・エアコン
・洗濯機
・テレビ
などの生活をする上で当たり前の家電製品は、電気会社から電気の供給がなくなると使えなくなってしまいます。
そんなときの停電対策として近頃、蓄電池が人気になっているのです。
蓄電池は電気を貯蔵して、必要なときに必要なだけの電気を使うことができます。
また、充電することによって繰り返し使い続けることができるので防災対策として導入する家庭が増えているのです。
停電は普段あまりない
電力事情のある海外は普段、自然災害がなくとも停電に見舞われることがあるそうです。
しかし日本に住んでいると毎日の生活で突然停電が起こるということはあまりありません。
災害などによる停電は長期化することも
海外と比べ停電の少ない日本ですが、いざというときに蓄電池を備えているならばきちんと機能するかを確かめておく必要があります。
その理由として自然災害によって停電が発生した際、
・予期ができないから
・長期化する恐れがあるから
ということが懸念されるからです。
日本は自然災害大国とも言われ、地震や台風などの自然災害が多く発生します。
これまでにも台風24号、北海道胆振東部地震、台風20.21号、西日本豪雨、大阪府北部地震などの自然災害によって停電が発生しています。
例えば2018年頃に発生した台風15号では、停電から復旧まで約2週間もかかりました。
このように、日本では自然災害によって停電が起こると長期化する可能性もあることから蓄電池によっていざというときに備えなくてはいけないのです。
停電のときに蓄電池はどのくらい使える?
では、実際にもし停電が起こったとすれば蓄電池に蓄電した電力はどのくらい使うことができるのでしょうか?
具体的にまとめます。
電化製品の消費電力量について
蓄電池に電力を正しく貯めてとけば、停電の際にも最低限の日常生活を送ることができます。
特に高齢の方や、小さな子供がいるとエアコンや電気ケトルなどの電力が気になるかと思いますのでよく使う電化製品の消費電力量をまとめます。
・電気ケトル 1000〜1400W程度
・エアコン 500W〜2000W程度(製品による)
・電子レンジ 500〜1000W
・冷蔵庫 30〜50W
・ヘアドライヤー 500〜1200W
・液晶テレビ 100〜400W(製品による)
・スマートフォンの充電 3〜10W
・LED照明 20〜90W(製品による)
電化製品は、種類やメーカー・サイズにより消費電力量が異なります。
長時間使うような冷蔵庫や照明は消費電力量が少ないと言われますが、エアコンや電子レンジなどの熱を発生させる電化製品は大きな電力が必要ということを知っておきましょう。
蓄電池があれば最低限の電力が賄える
上記のような電化製品は、電気の供給が止まると使うことはできません。
そのようなときに必要最低限の生活をするために蓄電池の出番。
・エアコンの消費電力量が1200W程度の場合、5時間程度の使用が可能
・冷蔵庫の消費電力量が40W程度の場合、23時間程度の使用が可能
・LED照明の50Wの場合、4時間程度の使用が可能
(具体的な使用時間目安は蓄電容量や消費電力量により異なる)
蓄電池があれば、数時間の明かりや冷蔵庫の食料保存のために役立てることができるでしょう。
停電で蓄電池を使うときの注意点
停電のときに蓄電池が使えない!と困ってしまうことがないように、ここでは蓄電池を使うときの注意点をまとめます。
消費電力の多い電化製品は蓄電池に向かない
蓄電池にも蓄電容量がありますので、消費電力量の多い家電製品を使い続けてしまうと大量の電力を使います。
停電時には蓄電容量がなくなってしまったということがないよつに残量を確認しながら使用しましょう。
使えるコンセントや家電製品は蓄電池により異なる
電化製品は、蓄電池の自立運転出力が足りずに使えないことがあります。
200Vの電化製品には対応していない蓄電池もあるので確認しておきましょう。
まとめ
蓄電池があれば災害対策も万全!と思ってしまいがちですが、いざ停電が起こってしまったときに「使えない」となるのは困りますよね。
そんなことがないように、蓄電池の正しい使い方を確認しいざというときに落ち着いて活用することができるように備えてみてください。