起業家が株式投資型クラウドファンディングを利用するメリット・デメリット

クラウドファンディングには購入型、寄付型、貸付型など様々な種類がありますが「株式投資型クラウドファンディング」というものも存在します。
未上場企業の株式を投資家が買うという方法ですが、一体どういった仕組みで、起業家側からするとどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
今回は「起業家が株式投資型クラウドファンディングを利用するメリット・デメリット」についてご紹介させていただきます。

そもそも株式投資型クラウドファンディングとは?

そもそも株式投資型クラウドファンディングとは何なのでしょうか。
株式投資型クラウドファンディングとは、非上場企業の株式の発行を投資家たちがインターネットを通じて買い、少額ずつ資金調達をする仕組みです。

クラウドファンディングには

・購入型クラウドファンディング(リターンを作るもの)

・寄付型クラウドファンディング(社会貢献としてリターンを求めないもの)

などがありますが、そういったものとは異なるのが株式投資型クラウドファンディング。
これまで法律により禁止されていましたが、2015年に金融商品取引法が改正されたことにより徐々に人気となってきています。

資型クラウドファンディングのメリット

では、株式投資型クラウドファンディングにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
それぞれご紹介します。

自社の応援者が作れる

株式投資型クラウドファンディングでは、魅力を伝えたり共感者が多ければたくさんの人に応援をしてもらうことができます。

事業資金の返済の義務がない

購入型クラウドファンディングでは、リターンが必要ですが株式投資型クラウドファンディングでは株の価格によって投資家も利益が得られることから事業資金を返済しなくてはいけないということがありません。

宣伝になる

多くの投資家に自社商品やサービスを知ってもらうことができれば、募集開始のタイミングで自社リリースを行えば宣伝のチャンスにもなるでしょう。

調達までが早い

資金が着金するまでの期間が数カ月程度と早いのが特徴。
銀行の融資よりも早いのはメリットでしょう。

株式投資型クラウドファンディングのデメリット

株式投資型クラウドファンディングには以下のようなデメリットもあります。

株主が増える

個人株主が増えると、上場審査などに影響する株主が紛れるというリスクがあります。
大手の金融機関では株主の確認は慎重に行いますので、株主が分からないことや経営に負担がかかることがデメリットでしょう。

投資額には決まりがある

株式投資型クラウドファンディングには年に1億円未満という限度があります。
そのために多額の資金を調達したい企業へは不向きでしょう。

費用と手間がかかる

株主が増えれば事務手続きなどのコストが増えることがデメリットです。
株主総会は年に1度開催する必要があり、その他にも参考資料を用意したりなど手間もかかります。

株式投資型クラウドファンディングを成功させるには

株式投資型クラウドファンディングを成功させるにはどうすれば良いのでしょうか。

将来性を伝える

株式投資型クラウドファンディングでは、将来会社がどこまで成長するのかということを見据えて投資家は投資します。
支援を受けやすくするためには、いかに将来性を伝えるかが大切でしょう。

共感してもらえる商品の魅力を伝える

株式投資型クラウドファンディングでは拡散されることもあまりありません。
しかし、クラウドファンディングはページを閲覧すれば多くの人が見ます。
それにより、商品やサービスの魅力をいかにうまく伝えるかが大切です。
「ここの企業に投資したい」と思ってもらえるような伝え方が大切です。

大企業にも興味を持ってもらえるように考える

株式投資型クラウドファンディングはIPOやM&Aされないと投資家たちは収益を得ることができません。
投資家も将来性を見ていますから、大企業が注目してくれそうな事業ほど投資も集まりやすくなってくるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は株式投資型クラウドファンディングのメリットやデメリット、成功させるためのポイントについてご紹介させていただきました。
株式投資型クラウドファンディングはもちろんメリットも多くありますが、それに伴うリスクについてもよく考えて利用することがオススメ。
また貸付型クラウドファンディングという投資方法もあり、投資家たちに近年話題となっています。
ウェルシュコンシェルジュのように海外向け案件を展開する企業も多くありますので検討してみても良いかもしれませんね。