太陽光発電システムに蓄電池を後付けする方法とは?

太陽光発電システムで発電した電力をフル活用するためには、家庭用蓄電池を備えることがオススメされます。
近年では、震災の多発や売電価格の下落によって電気を売る時代から自分で消費する時代になってきました。
では、既設の太陽光発電システムに家庭用蓄電池は後付けできるのでしょううか。
今回は「太陽光発電システムに蓄電池を後付けする方法とは?」という記事についてご紹介させていただきます。

蓄電池の後付けは太陽光発電システムの状況による

まず太陽光発電システムを数年前に既に設置している状態で、後から家庭用蓄電池を導入できるのか悩んでしまいそうですが導入することは可能で後付けする方が大変増えています。
しかし、ただ蓄電池を購入して設置するだけでは太陽光発電システムで発電した電気を貯めることはできません。
太陽光発電システムで発電した電力は使えるように変換するためのパワーコンディショナーを利用して蓄電池で使います。
太陽光発電システムにより発電した電力をそのままリアルタイムで消費する場合はパワーコンディショナーが1台必要になります。
もし蓄電池を太陽光発電システムに組み込む場合にはもう1台パワーコンディショナーを購入しなくてはいけません。
既に太陽光発電システムが設置されている場合は、既設のパワーコンディショナーによって家庭用蓄電池を検討すると良いでしょう。

太陽光発電システム既設の場合の後付け方法は?

では、既に太陽光発電システムがある場合にどのように後付けをすれば良いのでしょうか?
その方法をまとめます。

蓄電池と蓄電池パワーコンディショナーを後付けする場合

太陽光発電システムのパワーコンディショナーとは別で、家庭用蓄電池と家庭用蓄電池用のパワーコンディショナーを設置するタイプの蓄電池があります。
これは「単機能型蓄電池」と呼ばれ太陽光発電システムと独立したシステムになります。
既設の太陽光発電システムに影響を与えずに利用することができるので

・太陽光発電システムのパワーコンディショナーが比較的新しい場合

・太陽光発電システムの機器保証が残っている
のいう場合は、単機能型蓄電池が良いでしょう。

蓄電池と太陽光・蓄電池パワーコンディショナーを後付けする場合

蓄電池と太陽光発電システムで1台のパワーコンディショナーを共有して使用する「ハイブリッド型」の蓄電池があります。
これは既に設置してある太陽光発電システムのパワーコンディショナーを取り外して新しい蓄電池と太陽光発電システムに対応しているパワーコンディショナーを設置する方法です。
このタイプだと太陽光発電システムで発電した電気を変換する作業が1回で済み、発電した電気のロスも少なく済ませるこもができ効率よく蓄電池に電気を貯めることができます。
パワーコンディショナーは10〜15年程度の寿命ですから

・太陽光発電システムのパワーコンディショナーが古くなってきた

・交換時期になっている
などという方はパワーコンディショナーも新品にすると良いでしょう。
もしも、既設の太陽光発電システムの保証が残っている場合はメーカー保証が外れてしまうことがあるのでよく確認してくださいね。

後付けする際の注意点

家庭用蓄電池を後付けする場合、以下のようなことも意識しておきましょう。
単機能型蓄電池かハイブリット型蓄電池にするかを決めたあとには、蓄電池の機能も考えましょう。
蓄電池で特に考えるべきことは2つ。
・200V電源を求めるか

・全ての電源カバーを求めるか
ということが挙げられます。
1つ目の「200V電源を求めるか」というのは、エコキュートや大型エアコンなどの200Vのコンセントにも対応している蓄電池にするのか特定の電気機器が利用できるかタイプにするかを決めなくてはいけません。

2つ目の「全ての電源カバーを求めるか」というのは、停電時に分電盤全てをバックアップするか一部の部分を利用するかが問題です。
もしも全負荷型蓄電池にすれば部屋中のコンセントを使うことができ、特定負荷型蓄電池であれば一部のコンセントが利用できるかようになります。

まとめ

太陽光発電システムで発電した電気を有効活用するためには、後付けで家庭用蓄電池を検討するのがオススメです。
家庭用蓄電池を後付けするとなれば
・蓄電池と蓄電池パワーコンディショナーを後付けする場合

・蓄電池と太陽光・蓄電池パワーコンディショナーを後付けする場合
などで方法も異なりますので、よく確認してから購入を検討しましょう。
また、家庭用蓄電池の機能にも200V電源を求めるかや全負荷型蓄電池または特定負荷型蓄電池にするかなども検討すると良いでしょう。